ferret Oneの目指す理想像とブランディング・ロゴ変更プロセス



basicが運営するWebマーケティングのプラットフォームであるferret Oneのロゴ、ブランディングを見直すにあたって、刷新に至った経緯やデザインプロセスの共有を通じてferret Oneがどんなことを目指しているのかをお伝えしていければと思います。

そもそもferret Oneとは?

「ferret One」は、分散したWebマーケティング環境を統一し、個々のお客様にあわせ生産性の高いWebマーケティングをワンストップで実現するプラットフォームです。詳しくは、先日リニューアルされたサービスサイトをご覧ください。

なぜロゴをかえることになったのか

ランチか何かで代表と話しているときだったかな。こういう世界になればいいと思ってるんだを話すうちに、サービスの見え方、伝わり方に齟齬や違和感があるよね。デザイン改めたいよね。と最初はこんな感じのノリだった気がします。

ではなぜそういった感情が生まれたのか、分解するところから始めました。

これまでロゴは同じく弊社が運営するWebマーケティングメディアであるferretの推奨するWebマーケティングの実践ツールとして意味を強く持っていました。

実は更に以前は「Homeup!」という名称で立ち上げたサービスでしたが、価値がわかりづらくWebマーケティングのサービスである事、ferretの関連性ブランディングの為のクリエイティブでした。

そして、今回このロゴを変えることになったのには3つの理由がありました。

ビジネス環境の変化

ferret Oneとしてリリースした当初(2016年8月)は、ferretのメディアとしての知名度の活用、サービス間の相乗効果のさらなる強化を目指し、この度ブランドを統一しました。

現在ferret Oneのご利用社数はも大きく伸び、認知拡大・ferretとのサービス連携で成果を上げることが出来ました。

今後、更にferret Oneのブランディングを高めBtoBのSaaSサービスとしてより幅広いマーケットを目指す意志表示の対象としてロゴを変えるという選択をしました。 

提供する価値の変化

私達は、当初「どんな企業でも90日で成果が出せる」事を主軸の価値とし、サービスの設計をしてまいりました。

お客様自身によるWebマーケティングの支援プラットフォームという立ち位置でしたが、2018年4月より弊社コンサルタントによるWebコンサルティング、弊社ライターによる記事代行、デザイン制作チームによるデザイン制作など提供サービスを拡充し、よりお客様が本業に専念できる環境を提供するように価値を変化させてきました。

目指すことの変化

ferret Oneではデータを全て一元管理し、Webマーケティングに必要な機能を全て備えるよう自社開発を行っていましたが、よりスピーディーに、よりプラットフォームとしての利便性を高めるために、様々な外部サービスとの連携を強め、お客様のWebマーケティングを支援できる環境を目指していきます。

どう進めていったか

要件を整理

私達の考えるferret Oneが持たれるべきイメージの設定をまとめます。

また、代表やプロダクトに関わるメンバーとのコミュニケーションやヒアリングを通して、まずはイメージワードをまとめました。新しいブランディングを通じて伝えたい価値、感じて欲しい印象を可視化していきます。

旧ロゴはというと、ferretを踏襲したカラフルなマークを使うことで視認性は高いが、BtoBのWebマーケティングツールとしては悪目立ちする部分がありました。複雑なWebマーケティングを1つのプラットフォーム内で完結させるためには、画面の主役は機能であり操作の中に溶け込む存在でなくてはいけません。

あくまでビジネス製品としての役割と存在を見直す必要がありました。

初稿

ヒアリングやイメージマッピングをした中から想起されるイメージをラフなスケッチで書き並べていきます。

メンバーで見せあい、感じる印象や感想などをラフにコミュニケーションを取り合います。

ある程度ざっくりした方向で一度見せてみましょう。

事業とデザインの狭間で

考えなければいけないこと

ferretというメディアとの関係やグループとしての派生サービスや今後の事業戦略を踏まえる必要がありました。

ロゴ検討段階で実際に立ち上がったサービスもありました。

Onepage:ホームページ作成に特価したferretが監修する無料ツール。

今後のサービスバリエーションや、ブランドの根幹がどうあるべきか。事業の方向性からベースとなるデザインを求めて右往左往。

考えなくてもいいということ

そんな中、幾つかの案を挙げたタイミングでこんな声をもらいました。

とにかくシンプルでいいよ

もっと自由に考えたのが見たい

マークも色もなくてもいい

なるほど。どうやら未来の方向や様々な事業バイアスをうまく整理することに執着していた事に気づきます。

基本に立ち返り、ロゴとは何だっけというとこから考え始めます。

シンプルにロゴとは

大まかにマークとタイプ、その組み合わせで構成されサービスや商品、会社などの意匠造形としてのクリエイティブデザインがロゴと呼ばれています。

ferret Oneというサービス名に込めた意味は

Webマーケティングに関わる作業をワンストップで実現できること

One to One のユーザーコミュニケーションができる場であること

利用いただくお客様にとってオンリーワンな存在であること

として設定しています。

与えたいイメージ・こめたメッセージを意匠としてラフを起こしていきます。余計なバイアスは排除しシンプルに考え意匠造形として考えていきます。


造形で叶える

事業の加速と成長を表現

ユーザーの事業を加速させるプラットフォームとしてのイメージ、伸びていく姿を造形として取り入れる。

対象業種に対してバイアスをかけない

シンプルなタイプと装飾を抑え、ロゴ自体の与える印象を極力抑えた上で、力強く信頼感のあるサービスに見せる。

の2点を重要な項目として考えます。


方向性の決定

マークは無し、タイプをベースで意匠として作ろうと決めはまだ表現は固めず、そこからいくつかの案を出していきます。

どうもしっくりくることがないまま時間が過ぎていきますが、並行してサービスのブランディングを改めるにあたってサイトや広告のクリエイティブも行うことになります。

サービスに関する動画編集をしているタイミングでふと、動きに意味を持たせることで出来る表現がイメージに近いなと。デザインツールや紙上で考えているといかにも2次元の平面構成として捉えてしまします。

モーションをもたせる

造形の一部にモーションをいれ、表現したい世界観に近づけます。

単純にタイプを置いただけだと、のっぺりした見た目になってしまいます。加速や成長やを表現するには、ゴールに近づくモーションをイメージし背景をいれることにします。

マーカー的な重要性の意味をもたせ、安定性と造形範囲としての安心感が、タイプ単体にはなかった感覚が加えられました。

タイプの調整

今までの小塚ゴシックを使用したタイプは、ハネや曲線にクセが大きく重心にばらつきがある印象で落ち着きのないイメージがありました。

印象バイアスを軽減するためにクセが少なく機械的フォルムであるDINをベースにし、造形的に気になる部分を調整していきます。

調整する点は、

  • 文字同士の空間を視認しやすくまとめる
  • 既成のものよりウェイトを重く、縦横線の太さの差を小さくし、重厚な印象にする
  • キリハネを格子状にし、よりフラットな印象を出す
  • 重心をさげることで、安定感を出すようにマーカーとの相性を意識する

色の調整

色においても、今までは発色の良い4色をイメージカラーとしてステップアップを表現していました。視認性やサービス認知には向いていますが、ツールとしては良くも悪くも目立ちすぎる部分がありました。

これまでのプライマリーカラーであるブルーの発色を抑え、タイプを支える・引き立てる存在として調整をします。

背景によって視認しにくくならないようにカラーのガイドラインを設定し解決しました。

以上にてロゴの制作が完成しました。

ferret Oneは今回ターゲットやビジネス環境・価値の見直しにより、訴求メッセージやクリエイティブも変更しました!

これからより一層、Webマーケティングのプラットフォームとして、ユーザーの事業の加速化に貢献できるよう改善をしていきます。


wanted!

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まずはお話しませんか?

岡村 邦博

岡村 邦博

武蔵野美術大学卒業後、ベンチャー企業を経てフリーランスとして主にスタートアップのWebサービスのデザイン設計を手がけた後、2014年からbasicの新規サービスのUXデザインを担当。現在はCDOとしてネクストステージのデザインチームの組成、次世代のデザイナーキャリアの創生を目指す。猫・酒・トライアスロン(´ω`)

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