デザイン実例集から学ぶデザイン

「良いインプットは良いアウトプットを生む」デザインにかかわらずよく聞く言葉だと思いますが、皆さんはインプットをどのように行っていますか?

デザインのヒントを得るために、競合調査をしたり、デザインのひきだしを増やすために、pinterestや、Webギャラリーサイトで優れたデザインを見にいく、なんて人も多いでしょう。

Webを活用したインプットは手軽にできて良い反面、自ら"良い"ものを選別し見つける工夫も必要であるように思います。

そこで、良いものを見たいなら、良いものが厳選されてまとめられている実例集を活用しない手はないと、デザイン実例集を複数読んでみることにしました。

今回は複数買った事例集の中から、3つのデザイン実例集を紹介します。最近Webからのインプットに寄りがちだな、と感じる人は、ぜひ参考にして見てください。

Webデザイン良質見本帳

今年の6月に発売された、Webデザインの見本帳です。

紹介する3冊の中でも一番新しい本で、参考事例として載っているサイトも、今まさにWeb上で見られるサイトが数多く載っています。

スプリットスクリーンや、ディオトーン、マイクロインタラクションを扱ったWebサイトについての解説も載っており、今流行っているトレンドのデザインなどを理解するのにも丁度いい本だと感じました。

個人的に便利だと感じたのは、印象ごとの事例紹介です。

印象別に目当てのWebサイトを探すのは、結構大変だったりしないでしょうか?

キュートでかわいいデザイン、ポップで元気あふれるデザイン、信頼感があるデザインなど、印象ごとに事例が多数紹介されており、求められているテイストを探したいときなどに非常に役立ちそうだと感じました。

また、印象から考えるデザイン、という題目でまとめられているように、かわいい、であればどんな要素が可愛らしいを作っているのか、事例とともに解説されており、自分で制作に入るときの参考になります。

ユーザーにどんな印象をもってもらいたいか決まった段階で、どの色味と、フォントを使うのが適切か、確認する際に重宝しそうです。

デザイナーになる。 伝えるレイアウト・色・文字のいちばん大切な基本

実例集、という括りにははまらないように見えるかもしれませんが、事例から細かく学びを得たい人にオススメです。実例をベースに、細かな解説が書かれており、"良い"ものが何故良いのか、気づきをたくさんくれるような本だと思いました。

というのもクリエイティブが良くなっていくまでの過程が、ユーモアのある言葉で丁寧に説明されています。

とくに印象に残った、事例を説明している一文をご紹介。

「グループ化」「整列」によって身だしなみを整える。「コントラスト」によって人に興味を引いてもらう。レイアウトの手法って、恋愛スタートに近いかもしれません。

レイアウトの手法を恋にたとえて紹介している一文なのですが、整えるだけでなく、自然と人に読んでもらうためには、どんな工夫があるのかを解説しています。

事例を学びながら、言葉の引き出しも増やせそうです。

 教科書には載っていないデザイン・レイアウト

こちらは、ポスターや書籍、フリーペーパーなどの事例を確認することができる事例集です。

実際のデザインの現場で生まれる、敷かれた制約や情報などを加味しながら、どうデザイン的解決に落とし込んだのか、という点にピントを当てて紹介しているところが、他の事例集と異なる点のように感じました。

ブラッシュアップ前のクリエィティブが載っているものもあり、伝えたいイメージをより引き立たせるために、もう一工夫をどのように施したのか、確認することもできます。

どの事例も制作者の詳細な解説とともに紹介されており、コメントに目を通すだけでも面白かったのですが、とくに印象的だったのは、空間を活かしたデザインとして紹介されている釣具のイシグロのポスターでした。

"こどもにつりをさせてみたい"がコンセプトとして制作されたそうで、写真が伝える空気感を重視するために、あえて見出しが抑えめになっています。

要素を入れるのを我慢することも必要、というコメントが、個人的にとても刺さりました。

それぞれ考え方や重視している点が異なるデザイナーのコメントから、様々な学びを得ることができる事例集だと思います。

まとめ

今回は、デザインに関する実例集を紹介しました。

気になる実例集はあったでしょうか?

現在の業務は、ほぼほぼWebデザインがメインなのですが、複数のデザイン実例集を読んで見て、デザインを学ぶならWebに捉われない方が発見や学びも多いなと感じました。

本当に良いものに触れたいなら、デザイン事例が厳選された実例書を選ぶというのは、一つの選択肢としてありだと思います。

良いものに出会う機会を増やすために、今後も色んな手段を模索していこうと思います。

辻 蒔菜

辻 蒔菜

東京造形大学でWebデザインやWebプログラミングなどの基礎的な技術を習得。映像メディア表現、インターフェースデザインなどについても学ぶ。在学中は地域活性化のためにきぐるみの中に入って子供とたわむれたりしていた。 2017年4月に新卒でbasicに入社後、CIを始めとしたデザインを担当している。 アリクイ好きが高じて、家にアリクイグッズが増えつつある。

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