ユーザビリティテスト実施レポート

 

こんにちは、調査大好き橋本です。

 

先日、ferret Oneにおいて「簡単アシスト」機能をリリースしました。

これは質問に答えるだけで簡単にWebページが作れる機能なのですが、「どうしたらより使いやすくなるだろう」と、プロジェクトメンバーで試行錯誤し、ヒイヒイ言いながらようやくリリースまでこぎつけた、いろんな意味で記憶に残るプロジェクトでした…。

 

今まではこういったプロジェクトを進めるにあたり、ユーザビリティテスト(以下、テスト)は他部署の社内メンバーでモニターすることが多かったのですが、より生の声を取り入れるために、実際のユーザーにテストを行うことになりました。

 

今回は、その振り返りも含め、どういった手順でテストを行ったのか、レポートしたいと思います。

 

実施手順と内容

 今までは社内メンバーであったため、漠然とプロダクトを使ってみての感想や要望を聞くことが多かったのですが、今回は、体系的にインタビューするため、こちらの書籍を参考にテストを進めることにしました。

 

Web制作者のためのUXデザインをはじめる本 ユーザビリティ評価からカスタマージャーニーマップまで

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テストの手順は以下で進めました。

 

1.計画

 まずは、テストの目的、目標を明確にしたいと思います。

そもそも今回の「簡単アシスト」機能がどういうものなのか、整理しておきます。

簡単アシスト機能

 

「誰が、いつ、何を、どうするため」のものかをベースに考えると以下のような機能だと考えました。

 

  • 誰が:ferret Oneのユーザーが
  • いつ:ferret Oneで初めてWebサイトを作る(ブログを書く)時に
  • 何を:サイト制作(ブログ執筆)を
  • どうするため:迷わず簡単に公開できるようにするため

 

上記を達成することをプロジェクトのゴールとして意識し、テストを行うことにしました。

ユーザーの方がセミナー参加のために弊社にいらっしゃる機会があったので、セミナー後、プロジェクトメンバー4名でテストを行う計画を立てました。

 

2.評価設計

次に、テストをどう評価するのか細かく設計をします。

「簡単アシスト」機能に関しては、ユーザーが自分だけの力で、サイト公開まで至ることができる機能にすることが目標のため、KPIを「タスクの完遂」としました。

 タスクは以下の2つになります。

 

 1.サイトを作成してください(条件、素材はこちらで用意)

 2.記事を作成してください(条件、素材はこちらで用意)

 

そして、テストのルールとして以下の3点を定義しました。

 

・ユーザーがタスクをこなす過程を最初から最後まで観察する

・入力に必要な情報や素材のサポートに留め、基本的に操作に対するアドバイスはしない

・つまづいている部分をチェックしておき、後ほどインタビューで理由を確認する

 

完遂を妨げる要因があれば、それは必然的に改善項目になるので漏れないよう確認を行います。

 

3.実査準備

 テストに際し、入力項目で迷うことがないよう素材や入力情報はこちら側で事前に用意をしました。

 また、本番前に他部署の社員に同じ内容でテストを行い、抜けや漏れがないか確認を行いました。

 

4.実査

テストは以下の順番で進めました。

 

1.テスト内容の説明(5分)

・新しい機能を使って実際にサイト、記事を作成していただき感想をいただきたい旨の説明。

 

2.テスト(サイト作成10分/記事作成10分)

・実際に機能を使って、サイト作成、記事作成を行っていただく。

 

3.インタビュー(5分)

・実際の画面を見ながら、ユーザーが感じたことを聞く。

・観察していて気になった箇所があれば、そこも質問する。

 

5.分析

インタビュー内容を、「有効さ」、「効率」、「満足度」の3項目をもとに分類していきます。

 有効さ:ユーザーはタスクを完遂できたか

 効率:効率よく完遂できたか

 満足度:不満はなかったか

これを元に解決する優先度を整理し、リリースまでに課題を消化し、リリースを迎えました。

 

まとめ

今回のテスト実施において、反省点がいくつかありました。

特に以下の2点については、今後テストを実施するにあたって改善が必要なポイントでした。

 

1.事前の打ち合わせがギリギリだったため、準備不足や認識を合わせる時間があまりなかった。

テストまでに十分な時間を確保できなかったため、テスト参加メンバーでの情報の共有が不十分なところがありました。

これに関しては次回テストを行う際、参加メンバーは打ち合わせにて当日の流れを把握して臨むことで改善ができそうです。

 

2.テストメインでのクライアントではないため、参加人数が直前にならないとわからなかった。

 今回はセミナー参加者に当日にテストにご協力いただけるかを確認する必要があったため、当初想定していた参加人数よりも少ない被験者となってしまいました。

これに関しては、セミナー参加者であれば事前にテストにご協力いただけるか確認をし、テスト参加者の情報を事前に把握した上で、臨めるよう環境整備が必要だと感じました。

 

今後はテストの回数を増やしていく予定なので、更にテストの精度があがるよう今回のナレッジを活かしていきたいと思います。

 

 

橋本 裕敬

橋本 裕敬

おもちゃ屋さん→制作会社→フリーランス→制作会社→ベーシックです。 趣味は、凧あげです。

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