デザイン書の紹介「UIデザインの心理学」

 

最近、デザイン雑誌のバックナンバー収集にハマっている辻です。こんにちは。

Kindleで本を購入することも多いのですが、9月はデザイン系の技術書の半額セールが行われていたこともあり、気づいたら3冊購入してました。

普段だとちょっと手が出せ無さそうな値の張るデザイン書・技術書も安く買うことができるので、Kindleのセールはありがたいですね。

そこで今回は、3冊購入した中でもとくに面白かった、UIデザインの心理学を紹介しようと思います。

これからUIデザインを学んで見たい人、今まさにUIデザインに携わっている人は是非確認してみてください。

UIデザインの心理学とは

『Designing with the Mind in Mind, Second Edition: Simple Guide to Understanding User Interface Design Guidelines』という洋書を翻訳したもので、2015年にインプレスから発売されています。

本書は、近接・反復といったデザインの原則的な話から始まって、それがなぜそのように感じるのか、視覚で受け取った情報を脳がどのように捉え、処理しているのか、詳しい理由などを知ることができます。

自分の中で、これはそういうもの、と漠然と把握していたものが、こんな原理でそのように感じていたんだ、と腑に落ちるような感覚がありました。

とくに興味深かった章をピックアップしながら、本文の中身を少しだけ紹介します。

第5章 周辺視野

普段両目を使って見ている視界も、実はごく一部にしかピントが合っておらず、網膜の中心とその周辺で、受け取る情報の処理能力に大きく差があるって知っていますか?

人間の視野について詳しく書かれているこの章では、網膜の中心にある中心窩と中心窩以外の部分、周辺視野の2つの視野について違いや特徴が詳しく解説されています。

ここで少し解説すると、周辺視野とは網膜の9割を占める部分でのことを言い、「中心窩を誘導する」「動きを感知する」「暗がりでは中心窩よりよく見える」といった特徴を持っています。

とくにユーザーの注意を引きたいエラーメッセージなどが、画面上で上下に揺れるような挙動をとるのは、動きを感知する周辺視野に気づかせるため、といった理由に、普段なにげなく見ていたアプリケーションの挙動に納得しました。

第7章 注意力と記憶力

ユーザーにこんな行動をして欲しい、こんな機能を使って欲しいといった声から、プロダクトの改修や新機能の追加などを行う場合に気をつけたいなと思ったのがこの章でした。

そもそも記憶には、長期記憶と短期記憶があるといった説明から始まり、アプリケーションの操作など、作業的な記憶には、記憶していられる容量の少なさと、持続性の無さがあるため、提供する側からの支援が不可欠であることが述べられています。

ユーザーに対して、ナビゲーションやモードに関するサポートをどのように行うのが有効なのか補足されているのも良かったです。

プロダクト改善に関わる方全般にオススメしたい内容が載っています。

第14章 時間の要件

第14章時間の要件では、アプリケーションの応答性について書かれています。

応答性とは、本文では「人の時間に関する要求にどれだけ応えたか」と定義されており、ユーザーに対して必要なフィードバックの内容、優先順位などがまとめられています。

ある事象が他の事象を引き起こしたと知覚される事象間の最長間隔、人間同士の会話で、会話が途切れたことにならない最長の時間などなど、

日常で起こる様々な知覚・認識タイミングについても知ることができ、実際になにか必要なフィードバックを考える際の秒数を考える時に参考になりそうだと感じました。

まとめ

以上、「UIデザインの心理学」について紹介しました。

全14章、289ページとボリュームのある本ですが、章ごとに扱う内容が分かれているので、知りたい部分だけ読む、必要になったらその章だけ読み返すといった読み方が良いかもしれません。

気になった方はぜひ手にとって見てください。

 

infomation----------------------------------------------------------------------------------------------------------

ベーシックでは、Webデザインの業務をしながら、多岐にわたるWebマーケティング手法についても学べる職場です。一緒に働きたい方、お待ちしています!

 

辻 蒔菜

辻 蒔菜

東京造形大学でWebデザインやWebプログラミングなどの基礎的な技術を習得。映像メディア表現、インターフェースデザインなどについても学ぶ。在学中は地域活性化のためにきぐるみの中に入って子供とたわむれたりしていた。 2017年4月に新卒でbasicに入社後、CIを始めとしたデザインを担当している。 アリクイ好きが高じて、家にアリクイグッズが増えつつある。

Recommend Articles

1

バナーのデザインで悩んだ時に参考にしたい5つのパターン

簡単なようで難しいバナーをデザインすることって難しいですよね。小さいスペースに必要な要素を入れなければならないので、悩んだことがある方も多いのではないでしょうか?この記事ではバナーデザインを取り上げるだけではなく、どんなところが参考になるのかを合わせてご紹介します!バナーのアイデアで煮詰まっているデザイナーさんや、デザインの勉強のためにバナーのコピーをしようと思っている学生さんは是非読んでみてください。

2

簡単にオシャレで見やすくなるスライドの作り方

この記事では、デザイナーではない方や新人のデザイナーさんがプレゼンテーション(パワーポイントなど)のスライド作成で困ったときに、簡単にオシャレで見やすいスライドを作る方法をご紹介します! 法則に則って作成すれば、簡単にキレイなスライドを作ることが出来ますよ!

3

【イベントレポート】UX、デザイン思考、サービスデザインのための「チームで使える共感ペルソナ™入門 」

サービスの設計をする際にペルソナを決めるのはもちろんですが、それをチームでうまく共有し活用するのは想像以上に難しいですよね。チーム内でうまく共有できず、いつの間にかペルソナが忘れられてしまっている…なんてことは少なくないのではないでしょうか。そうしたペルソナ作成の難しさを解決するヒントをさぐるため、先日、株式会社アイ・エム・ジェイ R&D室主催のイベント「UX、デザイン思考、サービスデザインのための『チームで使える共感ペルソナ™入門 』」に参加してきました!

4

別に最初から正社員じゃなくても良い〜未経験からWebデザイナーになるまで私が行ったこと〜

今年の7月からデザイナーとして働いているのですが、実は元からデザイナーだったのではなく、アルバイトとしてベーシックに入社したという経緯があります。なぜ正社員ではなく、アルバイトからスタートして、どのような経緯でデザイナーにコンバートしたのかをここにシェアして、今後未経験の業界に転職を考えている人、特にWebデザイナーへの転職を考えている人への参考になればと思います。

5

「実績や得たノウハウを発信するところまでがシゴトの報酬」 iOSエンジニア堤修一さんの仕事論に迫る| dotFes 2016 shibuya

2016年10月からサンフランシスコでFyusion社でiOSエンジニアとして活躍されている堤修一さん。今回はdotFes 2016で行われた「デザイン×ライフスタイル 制作者として海外で働くということ」というテーマのセッションで、海外で働くためのワークスタイルを語られました。

Basic Designers’ Portfolio

ferret

ferret One

phocase

留学Debut

Designer Wanted!

  • Kunihiro Okamura
  • Hikaru Kobayashi
  • You
  • Fumiya Shibusawa
  • Yuki Asamoto

この内容で送信します。よろしいですか?