【デザイナー向け】ペルソナの作り方とデザインへの落とし込み

Webマーケティング制作においても「誰へ向けたものか?」が最も大切だということは認識されるようになりましたね。

その「誰?」=「ペルソナ」

多くのデザイナーは、ペルソナをディレクターなどの依頼者から伝えられると思いますが、ディレクションを兼務しているデザイナーの方などはペルソナ設定から自分で考えることもあると思います。

そこで今回は、デザイナー向けにペルソナの設定の仕方と、どうアウトプットに繋げていくかお伝えしたいと思います。

◼︎ペルソナ設定のフレームワーク

基本的なペルソナ設定のフレームワークは、下記の記事をご参考ください。

記事内に出てくる【ペルソナ設定項目】を埋めて行ってみましょう。

→|ホームページ運営に欠かせない!ペルソナの設定方法とは?

しかし、項目を書き出すのにも詰まってしまう事もありますよね?そんな時は以下の方法で考えてみましょう。

【1】サービスの強みから考える

新規サイトの場合でも、既存サイト見直しの場合にも使える方法です。サービスの特徴、特に競合サービスとの差別化ポイントから考えます。解りやすい例として、同じ英会話スクールのサイトを比較してみましょう。

◼︎NOVA

www.nova.co.jp

価格の手頃さや、駅前留学のようにいつでもどこでも受講できる気軽さが強みのサービス。

なので、英語初心者に向いているサービスです。

英語初心者の中でも、面倒だと続かない、高い費用出してまでとことん学ぶとかではなく、日常会話程度を話せるようになりたい、というペルソナの抱える課題が浮かび上がって来ますね。

その課題を持っている人はどんな人か?

・若いOLさん、定時に帰れる日が多い、習い事は好き…

・学生さん、友達が多い、趣味は広く浅くのタイプ…

など、その人のライフスタイルや性格などを具体的に書き出して行きましょう。

「英語が話せるようになりたいな〜」と言っているのに、まだ行動に移していない友人や知人がいるなら、その人のライフスタイルや趣味・嗜好をそのまま書き出してみるのが一番ですね。

ペルソナを設定すると、デザインのテイストやアイデアが絞り込みやすくなります。

このサービスの場合、明るくカラフルな配色や、ゆるキャラを使い親しみやすいテイストで作っていますね。

◼︎Berlitz

www.berlitz.co.jp/business/

一方こちらは質の高さを強みとしたサービスです。最近は初心者にまでターゲットを広げているようですが、元々はビジネスに使える「質の高い英会話」を提供できることが強みでした。

他社より費用が高くても仕事で使えるレベルの本格的な英会話を身につけたい人。

ビジネスマン、男性、ブランド志向…

そんなペルソナに好まれるような、紺色を使ったシンプルなデザインになっていますね。

このように同じ業界やサービスの中で、どのような立ち位置なのか、何で勝負しているのかを理解すると、自ずとペルソナも見えて来ます。

「ポジショニングから考える」と覚えても良いですね。

【2】プロジェクトのゴールで考える

制作をする時にはプロジェクトのゴールが設定されていると思います。

ゴールが何であるかによって、サービスを利用するまでの「時間」が決まってきます。そのサービスを「今すぐ」必要な人なのか、「そのうち」検討する可能性がある人なのかが決って来ますね。

例)

①今すぐWebマーケティング参加者を募るためのLP

②Webマーケティングについて学ぶためのメディア。

 →会員登録してもらい、将来的に有料サービス利用へと繋げる。

①今すぐWebマーケティング参加者を募るためのLP

http://www.enatural.co.jp/seminar/?ka=ga

この場合のペルソナは「今すぐ」ユーザーです。

今すぐ行動しなければならない人はどんな人でしょう?

・今すぐWebで成果を上げなければいけないサービスのメイン担当者

・初めてWeb担当者になってマーケティングを学びたいけど、何から手をつけて良いか分からない人

・自分で調べたけど、理解しきれないから、人に直接聞きたい人

などというペルソナが浮かび上がって来ますね。なので、アウトプットとしては、瞬時に内容の把握できるデザインにします。惹きの強いキャッチコピーを大きくしたり、ポイントは箇条書きでまとめる、内容も手短に必要なことだけ、申し込みボタンは大きく目立たせる、など。

②Webマーケティングについて学ぶためのメディア。

https://ferret-plus.com/

一方②のペルソナは「そのうち」ユーザーです。

・まずは自分である程度調てみようとした人

・知らない分野だけ調べた人

などというペルソナが考えられます。

まずは役に立つコンテンツをしっかり読んでもらい、信頼してもらい、メディアのファンになってもらう必要があります。アウトプットとしては、第一に内容が読みやすいこと、読み進めたくなる事を意識したデザインになります。

読みやすいフォントサイズや行間、見出しのデザインは内容が頭に入りやすいように、動画やスライドシェアなどはシームレスに視聴できることなど。

加えて、SNS利用やブックマークしやすいUIなどで、なるだけユーザーとの接点を持てるような工夫をします。

【3】CVキーワードから考える

主にサイトのリニューアルなど、既に運営しているサイトの見直す場合に使える方法です。

サイトのお問い合わせや商品購入などのCV(コンヴァージョン)を増やすのがデザインリニューアルの目的であれば、サイトを利用したユーザーに聞くのが近道です。

直接聞かずとも、実際にサイトでアクションをしてくれた人の「検索したキーワード」から、サービスに合致したペルソナのニーズを読み取ることができます。

例として留学のサイトで考えてみましょう。

◼︎BIGキーワードの場合

https://ryugaku-debut.net/

例えばCVしたユーザーの大半が「留学」というBIGキーワード(大雑把なキーワード)で検索して来ているのなら、このサイトを使う人は留学についてまだ詳しく知らない可能性が高いですね。

「留学してみたい気持ちはあるものの、何から手をつけたら良いか解らない。」

という段階であると推測できます。

留学に対して憧れ段階のライト層にとっては、その憧れに応えるような写真や親しみやすいデザインテイストでまずは惹きつけ、その後、解りやすく留学の段取りを教えてあげると良いでしょう。

もっと踏み込みます。

では、その人はなぜ留学に憧れているのでしょう?

「英語が話せるようになりたい」「国際的な視野を身に付けたい」などは当然のこととして、もっと本音を考えてみましょう。

例えば、

・海外ドラマや海外セレブ雑誌を見て、アメリカ行きたいなと思った。

というちょっとミーハーな女の子をペルソナとして具体的に想像してみましょう。

そんな女の子のライフスタイルは?好きな雑誌は?

と考えて行くと、自ずと項目が埋まって行くはずです。

デザインで使うべき画像やフォントなども明確になって行きますね!

◼︎複数キーワードの場合:

http://www.intern-style.com/countries/canada-short-internship.html

逆に「インターンシップ カナダ 短期」など複数キーワードで検索したユーザーのCVが多い場合は、留学についてある程度の情報を知っており、より詳しい情報を求めている人が来ているサイトだと類推できます。

より具体的な情報や画像で信頼性を与え、情報の見やすいデザインが求められます。

まとめ

いかがでしたか?

こうしてペルソナを設定すると、何を重視すべきかが明確になります。

ページ全体のデザインテイストはもちろん、使用する画像やフォント、レイアウトの順番や文字の量など、全ての方針が決ってきます。

性別と年齢だけで考えていた時よりも効果的なWebサイトを作れるようになり、ただデザインするだけのデザイナーでなく、「頼れるパートナーとして」プロジェクトメンバーの信頼を得られるようになって行きます。

小林ひかる

小林ひかる

女子美術大学卒業。ベーシック勤務12年。 LPやサービスサイトを中心に、企画・コピーを含めたトータルで「ユーザーに伝える」を担います。 「デザイナーではありません。ビジネスマンの心強いパートナーです。」をモットーに、誰のためのデザインかを考えて制作しています。 洋楽ROCKとイチローが好き。

Recommend Articles

1

バナーのデザインで悩んだ時に参考にしたい5つのパターン

簡単なようで難しいバナーをデザインすることって難しいですよね。小さいスペースに必要な要素を入れなければならないので、悩んだことがある方も多いのではないでしょうか?この記事ではバナーデザインを取り上げるだけではなく、どんなところが参考になるのかを合わせてご紹介します!バナーのアイデアで煮詰まっているデザイナーさんや、デザインの勉強のためにバナーのコピーをしようと思っている学生さんは是非読んでみてください。

2

簡単にオシャレで見やすくなるスライドの作り方

この記事では、デザイナーではない方や新人のデザイナーさんがプレゼンテーション(パワーポイントなど)のスライド作成で困ったときに、簡単にオシャレで見やすいスライドを作る方法をご紹介します! 法則に則って作成すれば、簡単にキレイなスライドを作ることが出来ますよ!

3

【イベントレポート】UX、デザイン思考、サービスデザインのための「チームで使える共感ペルソナ™入門 」

サービスの設計をする際にペルソナを決めるのはもちろんですが、それをチームでうまく共有し活用するのは想像以上に難しいですよね。チーム内でうまく共有できず、いつの間にかペルソナが忘れられてしまっている…なんてことは少なくないのではないでしょうか。そうしたペルソナ作成の難しさを解決するヒントをさぐるため、先日、株式会社アイ・エム・ジェイ R&D室主催のイベント「UX、デザイン思考、サービスデザインのための『チームで使える共感ペルソナ™入門 』」に参加してきました!

4

別に最初から正社員じゃなくても良い〜未経験からWebデザイナーになるまで私が行ったこと〜

今年の7月からデザイナーとして働いているのですが、実は元からデザイナーだったのではなく、アルバイトとしてベーシックに入社したという経緯があります。なぜ正社員ではなく、アルバイトからスタートして、どのような経緯でデザイナーにコンバートしたのかをここにシェアして、今後未経験の業界に転職を考えている人、特にWebデザイナーへの転職を考えている人への参考になればと思います。

5

「実績や得たノウハウを発信するところまでがシゴトの報酬」 iOSエンジニア堤修一さんの仕事論に迫る| dotFes 2016 shibuya

2016年10月からサンフランシスコでFyusion社でiOSエンジニアとして活躍されている堤修一さん。今回はdotFes 2016で行われた「デザイン×ライフスタイル 制作者として海外で働くということ」というテーマのセッションで、海外で働くためのワークスタイルを語られました。

Basic Designers’ Portfolio

ferret

ferret One

phocase

留学Debut

Designer Wanted!

  • Kunihiro Okamura
  • Hikaru Kobayashi
  • You
  • Fumiya Shibusawa
  • Yuki Asamoto

この内容で送信します。よろしいですか?